たるみでお悩みの方へ
たるみは加齢によって起こる皮膚や筋肉、皮下脂肪、骨などの変化で現れます。顔では、目元や口元、頬、フェイスラインに現れやすいです。たるみが目立つようになると、老けた印象や疲れた印象に見えてしまうため、たるみをコンプレックスに思う方も多いです。
当院では、患者様のお顔や表情、肌の状態、表情からたるみの原因を特定し、適切な治療をご提案します。
たるみの原因
たるみは加齢による皮膚や筋肉、皮下脂肪、骨などの変化に加え、運動習慣や食事、飲酒、喫煙、生活環境、スキンケアなどの生活習慣、紫外線によるエラスチンやコラーゲンなどの保湿成分への影響などが考えられます。このような様々な原因が組み合わさることで、皮膚の弾力低下、皮下脂肪の増加・下垂、筋肉・靭帯の衰え、筋肉の過緊張、骨の萎縮など構造的な変化が徐々に起こり、たるみとして現れます。
皮膚の弾力低下
真皮層には肌に弾力を与えるコラーゲンやエラスチンなどの保湿成分が含まれていますが、加齢に伴って減っていくことで、肌のハリや弾力が低下していきます。
組織のき弱化と皮下脂肪の増加・下垂
皮下組織は皮下脂肪が主成分となり構成され、皮膚やSMAS、筋肉、靭帯などの組織でき弱化が起こると、重力の影響が強くなり、脂肪が下垂してしまいたるみが発生します。
特に顎が小さい方、頬肉が厚い方はたるみが発生しやすいので注意が必要です。
骨の萎縮
年齢とともにお顔の骨も萎縮していきます。骨の萎縮により支えがなくなりたるみや溝、凹みなどができます。
しわでお悩みの方へ
しわは加齢に伴って徐々に目立つようになります。
紫外線や生活習慣などによる酸化・糖化が影響し、早い方であれば20代頃からしわが気になり始めることもあります。
主な原因に加齢が挙げられますが、表情の癖や肌の乾燥なども原因となります。
当院では患者様それぞれのしわの種類に合わせた適切な治療を提案しております。しわにお悩みの方はお気軽にご相談ください。
しわの種類
表情じわ
表情じわは、笑う、怒るなどの表情を作る表情筋が原因となって発生します。例えば、目をしかめて物をみる、大きく目を見開く癖などを続けることで、しわが徐々に深くなり、眉間の縦じわ、額の横じわなどがはっきりと現れます。
表皮じわ
肌表面の表皮は、角化細胞が9割以上を占めます。表皮は多層構造になっており、一番外側の角質層(角層)は、外部の異物の侵入や体内の水分の蒸発・流出を防ぐバリア機能を果たします。
表皮の最も深い層で作られた細胞が分化して徐々に表面に上がることで角層となり、いずれ剥離していきます。この細胞の生まれ変わりのサイクルをターンオーバーと呼び、ターンオーバーが正常に機能することで健康な肌が維持されています。しかし、乾燥や紫外線などによりターンオーバーの周期が乱れてしまうと、表皮に細かいしわが発生します。このシワがちりめんのように見えることから「ちりめんじわ」とも呼ばれています。表皮じわは保湿などターンオーバーを促すことにより改善が期待できます。
真皮じわ
真皮は表皮の内側にあり、肌組織のほとんどを占める肌本体のような部分で、コラーゲンやエラスチンなどの繊維状のタンパク質などから構成されています。肌のハリや弾力を維持する役割がありますが、加齢や紫外線(特にUV-A(紫外線A波))によりこれらの物質が徐々に減少していくことでしわが現れます。また、過度な酸化ストレス・糖化も原因となるため、サンクリーン剤の処方、生活習慣の改善指導、真皮線維芽細胞を活性化させる治療などを行います。
当院で行うたるみ・しわの治療
当院では、ヒアルロン酸やボツリヌス製剤を用いた注入治療により、たるみやしわの改善を専門的に行っています。
ヒアルロン酸とボツリヌス製剤との違い
ヒアルロン酸とボツリヌス製剤は、どちらも美容医療で用いられる注入治療ですが、それぞれの目的や効果、作用の仕組みが異なります。ヒアルロン酸注入は、失われたボリュームを補い、しわやたるみを改善することを目的としています。主に、ほうれい線や唇のボリュームアップ、顔の輪郭形成に使用されます。一方、ボツリヌス製剤は、ボツリヌストキシンと呼ばれる成分が筋肉の収縮を抑制する作用を持ち、これにより表情ジワ(額のシワ、眉間のシワ、目尻のシワなど)を目立たなくする効果があります。また、エラの張りや過剰な発汗(多汗症)を抑えるためにも使用されます。
効果の持続期間も異なります。ヒアルロン酸とボトックスは、異なる悩みや目的に応じて使い分けられることが多く、併用することで相乗効果を狙うこともあります。悩みやお顔の状態に応じて、医師と相談して決めることが重要です。
ボトックス注射
ボトックス®︎注射は、表情じわの改善効果が期待される治療です。また、表情じわ以外にも、エラやふくらはぎの張り、多汗症の改善などにも有効です。定期的に行うことで効果も長く続きますので、将来のしわ予防にもつながります。
当院では、経験豊富な医師が施術を行います。気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。
施術時間 | 15~20分程度 |
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ダウンタイム | ほとんどありません。内出血が起きた場合、1~2週間ほどで治まります。 |
副作用・リスク | 違和感、腫れ、内出血、左右差など |
効果 | 表情じわの改善・予防、エラの張り改善、フェイスラインの改善、口角アップ、脇汗・多汗症の改善、ふぐらはきの張りの改善など |
注意事項 | 妊娠の可能性がある方・妊娠中の方・授乳中の方には行えません。 また、施術から数ヶ月は避妊して頂く必要があります。 施術後1週間は患部を強く揉まないようにしましょう。 |
ボツリヌス製剤について
ボツリヌス製剤はたくさんの種類が市場に出ていますが、安全性と品質を考慮し、当院ではアラガン社のボトックス®︎のみを採用しております。アラガン社のボトックス®︎は眉間と目尻の使用に関して厚生労働省に認可されています。
ボトックス®︎注射がおすすめの部位
- 眉間の縦皺
- 目尻のしわ
- 額の横皺
- 首の縦皺
- 顎の梅干し皺
- 咬筋
- 脇汗
- 鼻根の横皺
- 口角
効果持続期間
効果は3ヶ月から6ヶ月程度続きます。持続期間が過ぎると元の状態に戻るため、定期的な施術が必要です。
ボトックス施術の流れ
Step1.カウンセリングと診察
まず、医師によるカウンセリングを行います。希望や悩み、治療箇所について話し合い、適切な治療方針を決定します。また、アレルギーや過去の治療歴など、治療に影響を与える可能性のある事項についても確認します。
Step2.治療箇所のデザインとマーキング
治療を行う部位を確認し、ボトックスの注射箇所を医師が慎重にデザイン・マーキングします。これにより、正確な位置にボトックスを注入することが可能になります。
Step3.ボトックスの注入
医師がマーキングした箇所に、細い針を用いてボトックスを注入します。注入は数分程度で完了し、痛みや違和感は少ない場合が多いです。
Step4.施術後のケア
注射後、特別なケアが必要になる場合があります。医師からの指示に従い、施術箇所に強い圧をかけたり、揉んだりしないようにします。また、施術後数時間は顔を下に向ける姿勢や、激しい運動を避けることが推奨されます。
Step5.経過観察
ボトックスの効果は数日後から現れ、通常は2週間ほどで最も効果が感じられるようになります。2週間を目安に経過を見せていただきます。治療後に気になる点や違和感がある場合は、速やかに医師に相談することが大切です。
このように、ボトックス治療は比較的短時間で行える簡便な施術ですが、事前のカウンセリングとアフターケアが重要です。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、たるみ・しわの改善が期待できます。症状の原因を見極め治療をするためよりナチュラルにしわやたるみが改善されます。効果は施術後すぐに現れます。しわ治療は複数ありますが、ヒアルロン酸注射は固定じわ・無表情じわに特に有効です。
当院では、経験豊富な医師が施術を行います。気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。
施術時間 | 30分〜1時間程度 |
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ダウンタイム | 軽度の腫れが1〜2日程度、内出血が起きた場合、1~2週間ほどで治まります。 |
副作用・リスク | 違和感、腫れ、内出血、感染、アレルギー、遅発性有害事象、血管塞栓など |
効果 | マリオネットラインやほうれい線などの無表情じわに効果的です。目の周囲や額のしわ、目の下のクマの改善、輪郭を整えることもできます。 |
注意事項 | 施術後は、患部を強く揉まないように注意しましょう。内出血や腫れを少なくするため、激しい運動、飲酒、サウナ、長時間の入浴は控えてください。赤みや痛みが生じることがありますが、冷却することで症状を抑えることができます。また、他院での施術からは、最低2週間の間隔を空けてください(不安な方はお問い合わせください) |
ヒアルロン酸注射(注入)とは
ヒアルロン酸という体内にある成分をゼリー状にしたものを、症状やその原因に合わせて注入することでナチュラルな若返りや、その人にとっての整ったお顔にすることができる治療です。
こんなお悩みのある方におすすめ
- ほうれい線が気になる
- たるみが気になる
- 口横の膨らみが気になる
- マリオネットラインが気になる
- 目の下のクマが気になる
- 頬コケが気になる
- 顔が長くなった、四角くなった
- 整った顔にしたい
- 若返りたい
- 元気な顔になりたい
どんな効果があるのか
リフトアップ効果
老化の原因は様々ですが、その中でも加齢による骨の萎縮や脂肪の減少は、たるみの大きな原因です。骨や脂肪のボリュームロスをヒアルロン酸により改善することで、もともとのお顔に近づき、結果的にリフトアップしたお顔になります。
印象改善
老化による痩せやたるみ、筋肉の過緊張などの様々な原因により元気のない顔や、怒っている顔、老けた顔などになっている場合があります。そのような印象になったのかを分析し、原因をヒアルロン酸治療で改善することにより印象の改善ももたらします。
ヒアルロン酸製剤について
ヒアルロン酸製剤には多くの種類が市場に出ていますが、製剤の安全性や品質を考慮し、当院では厚生労働省が認可しているアラガン社のジュビダームシリーズとガルデルマ社のレスチレンのみを採用しております。その中から、お顔の状態に適したヒアルロン酸で施術を行います。
合併症について
- 内出血:最も多い合併症です。2週間ほどで治ります。
- 腫脹:施術当日の夜から翌日までが多いです。
- 感染:予防のために、施術前の徹底した洗顔をお願いしています。また、ニキビなど感染リスクが高い状態の場合は、一旦治療をお断りすることがあります。
- アレルギー:他の製剤に比べて少ないですが、発生することがあります。
- 遅発性有害事象:原因はまだ明確ではありません。症状に応じて、内服薬を処方する場合があります。
- 血管塞栓:血管内に誤ってヒアルロン酸が注入されると、皮膚壊死や失明などの症状が起きることがあります。兆候が見られた場合は、すぐにヒアルロニダーゼで溶解処置を行います。
痛みはある?
注射針を刺す時にチクッとした痛みがありますが、採血時に使用する針に比べるとかなり細いため、痛みはかなり軽減されます。また、ヒアルロン酸には麻酔も含まれているため、痛みは少ないです。
持続期間
効果の持続期間は製剤により異なり、6ヶ月から2年程度です。時間とともに体内で徐々に吸収されるため、再度の注入が必要です。
ヒアルロン酸施術の流れ
Step1.カウンセリング
まず、施術前にしっかりと洗顔を行っていただき、医師によるカウンセリングを行います。患者様が希望される治療内容や気になる部分を確認し、顔の状態を詳細に診察します。そのうえで、最適な施術プランをご提案いたします。カウンセリングでは、現在のお顔の状態や必要な治療内容、副作用やリスクについても丁寧にご説明いたします。患者様としっかり話し合い、どの程度の治療を行うかを計画します。
Step2.写真撮影
施術前の状態を記録として残すために、顔写真を撮影いたします。これにより、施術前後の効果を確認することができます。(なお、写真は外部に公開されることはございませんが、モニター契約をされた方のみ、同意を得た上で使用させていただくことがあります。)
Step3.ヒアルロン酸の注入
施術には、細い注射針またはカニューレ(先端が丸い針)を使用し、ヒアルロン酸を注入します。施術は、顔全体のバランスを細かく確認しながら、自然な仕上がりを意識して丁寧に行われます。痛みや違和感を最小限に抑え、患者様がリラックスして施術を受けられるよう配慮いたします。
Step4.アフターケアと注意点の説明
施術後には、軽い腫れや赤みが出ることがありますが、数日以内に徐々に治まります。施術後の適切なケア方法や注意点についても、詳しくご説明いたします。例えば、激しい運動を控えることや、施術部位を強く押さないようにするなどのアドバイスがあります。施術後の経過確認のため、数日後の再診もおすすめしております。
Step5.施術後の写真撮影
施術が完了した後にも、お顔の状態を記録として残すために写真を撮影いたします。施術前後の変化を客観的に確認するための大切なステップです。(こちらも、外部に公開されることはなく、モニター契約をされた方のみ使用いたします。)
Step6.経過観察
施術から2週間後を目安に、再度お顔の状態を確認させていただきます。もし、それ以前に不安や気になることがあれば、遠慮なく早めにご相談ください。適切なフォローアップを行い、安心して施術を受けていただけるようサポートいたします。
このように、カウンセリングから経過観察まで、安心・安全で効果的なヒアルロン酸注入を提供することを大切にしています。